『悪魔のささやき』加賀乙彦
悪魔のささやき (集英社新書) 加賀 乙彦 集英社 2006-08-12 売り上げランキング : 144292 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
犯罪・自殺など、一線を超えた人間の背中を押したものは、多くの場合、明確な動機でも、はたまた特別な人間の特異な属性でもない。
それは誰にでも働きうる、「悪魔のささやき」としか表現しようの無い、何かである。
精神科医・心理学者・小説家の著者が、以上のようなことをつらつらと書き、最後に「じゃあどうしたら」の答えも用意してはります。
しかし、「悪魔のささやき」の専門的な分析みたいなのはありません。
また、いかにもありがちな、「知識人」が語る「現代社会への警鐘」みたいなのもふんだんに含まれており、ちょっと閉口しました。
松本智津夫との接見、著者自身が自殺を考えた話など、具体的なエピソードは興味深かった。
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