2008年1月27日

『刀と首取り』 鈴木 真哉

刀と首取り―戦国合戦異説 (平凡社新書)刀と首取り―戦国合戦異説 (平凡社新書)
鈴木 真哉

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戦国時代、戦場では、刀は首取りが主たる目的であって、戦闘にはあまり使われなかった。
という主張。

なるほど。
確かに、たとえ白兵戦になったとしても、戦いは遠い間合いから始まるわけで、槍の方が有利だろう。

でも、だとすると何のためにわざわざ二本も腰にぶら下げていたの?
重いし、小刀だけでもよかったのではないか?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すぐ切れなくなるので、そもそも2本でも足りないというのは定説ですな。
斬りかかるというよりは、切っ先で急所を突いていたのではという説もある。

つー さんのコメント...

私は、刀の白兵戦使用に関して、
・槍や長刀に比べて、間合いの問題で不利である。
・近い間合いでの戦闘でも、具足の隙間を突くくらいしか使い道はない。
と思うので、著者の意見に基本的には理解できるんです。

ここで、刀は首取り目的の刃物であって、しかも、すぐ切れなくなるので2本(以上?)持っていた、ということになると、そんなに、一人頭の首級って多かったのか、ということが疑問になる気がします。

また、基本的には戦闘力を奪ってから(あるいは既に戦闘力のない相手の)首を取るわけですから、そのために重く長い太刀を持ち歩くのは、やはり不合理ではないでしょうか。
首取りですぐ切れなくなることが問題ならば、小さい刀を複数持ち歩く方が合理的なように思います。
小さな、首取り専用の刀があった、というようなことも聞いたことがあります。(小柄がそれ用途なんでしょうか)