『預言者ムハンマド』 鈴木紘司
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なにしろ、法務大臣の「友人の友人がアルカイダ」な時代だ。
しがないヘタレ会社員&バンドマンでも、「たまたま入った居酒屋のマスターがアルカイダ」だったり、「銭湯で、湯あたりしそうなのに話をやめてくれないおじさんがアルカイダ」だったり、「取引先の新しい担当がアルカイダ」くらいのことは十二分にありえる。
そんなときに、やっぱり不愉快な思いをさせないように、粗相がないようにしたいわけで、そのためにはイスラム教の最低限の知識は必要なんである。
その点、この本は結構良いのかもしれない。
ムスリム(イスラム教徒)の著者が使徒ムハンマドの一生を語る。
学者さんが外から見て書かれたもので無い点、価値がある。
そして、意図してなのかどうかわからないが、ムスリムとしての立場を決して踏み超えない。
このため、端々に強いバイアスを感じるのだが、これは文章の活力と表裏一体だ。
著者の感じるイスラム教の魅力、ムハンマドの魅力が生々しく伝わってくる。
生きたムハンマドが、確かにそこにいる。
・・・とか書いてみたら、雑誌か何かの書評ぽいだろうか。
面白い本。
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